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水橋郷土史料館だより No.25(平成15年12月3日) 郷土史発掘 水橋町荒町 高麗社の狛犬について 小松 外二 はじめに 狛犬の渡ってきた道、これがシルクロードであった。西方より中国へ入ってきたライオン(獅子)は中国で怪獣の中間の姿である唐獅子となった。そして、祖先を守護する霊獣として、石に刻まれお墓の前におかれた。やがて日本に入ってからは、狛犬として神社、仏閣の守護に当たる事になったという。 1.高麗社の狛犬
水橋地区の神社にある狛犬を調べると、古い物は殆どなく明治・大正期のものが大部分を占めている。越中宝鑑に水橋神社宝物として、古代狛犬一対として記載されているが、今はない。社頭に御影石の狛犬があるが、年月の記載はなく、尾島屋治郎兵衛、上野屋平兵衛両者の寄進した物である。地域の狛犬の形態は蹲踞で一対向かい合い、阿吽の様相で大部分が御影石である。諏訪神社の狛犬は明治35年奉納で球を持っていることが他と異なっている。
石工の金蔵について何か資料がないか、上越の市教育委員会に問い合わせたところ、彼の銘の入った狛犬が、新潟県直江津市近郊の黒井神社にあるという。この狛犬は、尻をぐっと持ち上げた威嚇の形態であるが、顔や眼や鼻のデフォルメされた様相は、高麗社の狛犬と酷似しており、また、尾の形が大きく民芸的にも面白く個性的である。石造美術における高遠石工の貞治の石仏のごとく、金蔵の作品が更に発見され 探求されることを期待したい。 2.獅子舞と狛犬 王侯がライオンの霊力を受けるために獅子狩りを行い、捕らえたライオンを調教した名残といわれる。王侯に権威を与え、見る人の邪悪を祓い幸いをもたらすという。飛騨地方の金蔵獅子という獅子舞では、子供が金蔵という獅子使いとなり荒ぶる獅子を御する所作がある。文殊菩薩が獅子に乗る事や、古代オリエントの王が権威の証明として獅子狩りをするのは、神力の偉大さを通し民衆の尊敬をかちうるとみたのである。獅子舞の金蔵と石工の金蔵、偶然にも同じ名であることに一層興味を覚えるのである。 |
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| 小松 外二 Sotoji Komatsu (略歴) |
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| 大正15年富山県中新川郡水橋町(現富山市水橋町)生まれ。 平成4年から平成14年まで館長。 現在、常務理事。 |
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